Amazonレビューの基礎知識!獲得・低評価対応・予防の全体像

Amazonレビューを規約違反にならずに合法的に獲得する方法

こんにちは、株式会社ケイズコーズ「ECコラム」運営チームです。

Amazonにおいて、レビューは「売上の起爆剤」と言っても過言ではありません。

どれだけ商品力があっても、レビューが0件の状態では購入率は大きく下がります。

特に新商品を投入したときに「最初の10件をどう集めるか」が、その後の売上を左右します。

Amazonが提供する公式の仕組みを活用する

代表的な方法は 「レビュー依頼機能」「Amazon Vine」 です。

レビュー依頼機能

セラーセントラル上からボタンひとつで依頼を送れるシンプルな仕組み。

メール文面はAmazonが自動生成するので規約違反の心配もありません。

効果は緩やかですが、やらないよりは確実にレビュー獲得につながります。

Amazon Vine

登録費用22,000円(税別)+商品代で、最大30名のVineメンバーに商品を配布しレビューを書いてもらう仕組み。

VineメンバーはAmazonに選ばれたレビュアーで、購入者目線の詳細な感想を書いてくれるため信頼度が高い。

レビュー数が一気に増えることで、その後の自然な購入にも弾みがつきます。

私自身もレビュー0件で売上が伸びず苦戦していた商品を、Vineに投入したところ、最初の1ヶ月で15件以上のレビューを獲得。

星4以上の割合が高く、その後の販売が一気に加速しました。

購入者との接点を活かす

Amazonは規約が厳しいため、直接「レビューを書いてください」と依頼することはできません。

しかし、購入者とのつながりを作る工夫は可能です。

同梱物での工夫

商品にちょっとしたメッセージを添えるだけでも、購入者の満足度は上がります。

たとえば「ご購入ありがとうございます」「開発秘話の一部」などを簡潔に伝えると、自然とレビューを書こうという気持ちにつながります。

こうした“温度感”は非常に有効です。

レビューは“継続”がカギ

レビューは一度集めて終わりではなく、販売期間を通じて積み上げていくものです。

競合商品を見ても、レビュー数が数百件単位で積み上がっている商品は、それ自体が「安心材料」として機能しています。

Amazonレビューで低評価が入った時の効果的な対応

どれだけ工夫をしても、一定数の低評価(★1〜3)は避けられません。

重要なのは「低評価が入った時にどう対応するか」です。

レビューの種類を見極める

Amazonには大きく分けて2種類のレビューがあります。

商品レビュー

購入者が商品そのものについて書く評価。基本的に削除はできません。

セラーレビュー(出品者評価)

セラーの対応についての評価で、この中にはAmazonのセラーセントラル(管理画面)から「削除申請」ができるものがあります。

例えば「商品は気に入ったが、配達が遅かった」という評価は、配送に関する不満なので、セラーの責任ではなくFBA利用の場合には削除依頼を出せます。

削除できないレビューへの対応

商品レビューに関しては基本的に削除できないのであきらめるしかないのが実情です。

ただし、

  • 評価にわいせつな言語が含まれている
  • 評価に個人情報が含まれている

このような場合は削除依頼をしたら消せる可能性があるのでテクニカルサポートに連絡するのも有効かもしれません。

出品者評価の星3は即刻削除!

『★★★☆☆ とても早い対応で満足しています!』

こういった好意的な内容の星3は即刻削除してください。

Amazonでは星3は「中立」ではなく「マイナス評価」として扱われます。

セラーレビュー、特にFBA発送の商品に関してはほぼ削除申請が通るので即刻削除が賢明です。

放置すると評価全体が下がるため、セラーレビューの星3は積極的に削除申請をすしましょう。

Amazonレビューで低評価をもらわないための工夫

レビュー対策は「入ってから考える」よりも、「入らないように設計する」ほうが圧倒的に効果的です。

商品説明と画像の徹底

低評価の多くは「思っていたのと違う」というギャップから生まれます。

  • 商品サイズを明記
  • 素材感が伝わる画像
  • 使用シーンがイメージできる写真

これらを充実させるだけで、不満レビューは大幅に減らせます。

検品と品質管理

初期不良や破損は、レビューで最も大きなマイナス要因です。

納品前にできる限りの検品体制を整えることで、レビューリスクを最小限に抑えられます。

期待値コントロール

価格が高ければ顧客は自然と「完璧な商品」を期待し、逆に価格が適正なら「この価格なら十分」と納得してもらえることも多いです。

レビュー対策は単なる販促ではなく「商品設計・価格戦略」とも直結しています。

顧客満足を高める一工夫

同梱物に「開発の想い」や「感謝の気持ち」をさりげなく伝えると、購入体験そのものがプラスに変わります。

これも規約違反にならない範囲でできる立派なレビュー予防策です。

まとめ レビューはブランドを守り、売上を伸ばす力になる

Amazonにおけるレビューは、単なる購入者の感想ではありません。

  • 売上を加速させる「推進力」
  • ブランドを守る「盾」
  • 商品改善の「ヒント」

この3つの役割を兼ね備えています。

メーカー様にとって、Amazon販売に取り組む際に最初に学ぶべきことのひとつがレビュー戦略です。

レビューを「集める」「対応する」「予防する」という3ステップを意識することで、ブランド価値を守りながら、着実に売上を伸ばすことができます。

Amazonは巨大な市場ですが、正しい知識と取り組みがあれば、メーカー様の商品を全国に届ける強力な武器となります。