Amazon低評価レビュー対応編!削除・改善・活用の3ステップ

こんにちは、株式会社ケイズコーズ「ECコラム」運営チームです。

Amazonで販売をしていると、避けて通れないのが「低評価レビュー」の存在です。

どれだけ良い商品でも、必ず一定数は★1〜3の評価がつきます。

そして、この低評価レビューを正しく扱えるかどうかが、ブランドの信頼性や長期的な売上に直結します。

この記事では、

  • 削除できるレビューとできないレビューの違い
  • 削除申請が通る具体的なケースと実例
  • 削除できないレビューを商品改善に活かす方法

この3つを整理しながら、Amazon販売者が実務で実践できる「低評価レビュー対応のステップ」を解説していきます。

ここで紹介する考え方を押さえておけば、ただ「星の数に振り回される」状態から一歩抜け出し、低評価をブランドを強くする材料に変えていくことができます。

削除できるレビューとできないレビュー!星3の評価は中立ではなく低評価扱い

Amazonのレビューは大きく分けて2種類あります。

  1. 商品レビュー
    購入者が商品そのものについて書くレビュー。
    例:「サイズが小さかった」「期待していたほどの品質ではなかった」
    ⇒商品レビューは基本的に削除できません。
    購入者の主観に基づいているため、規約違反が明らかなケース(誹謗中傷、個人情報記載など)を除いては残ります。
  2. セラーレビュー(出品者評価)
    商品そのものではなく、出品者の顧客対応に関する評価です。
    例:「電話で問い合わせた時の対応が悪かった」「注文したのに届かなかった」
    ⇒セラーの対応そのものに関する評価は基本的に削除できません。
    ただし、FBA(Amazon倉庫から発送)を利用している場合、「配送や顧客対応はAmazonの責任範囲」なので、この類の低評価は削除依頼可能です。

星3レビューは実は「低評価」扱い

Amazonでは星5・4が「肯定的」、星3は「中立」ではなく「低評価」に分類されます。

多くのセラーがこれを知らず、「良いコメント付きの星3」を放置してしまい、結果として「100%が肯定的」という評価率を維持できていません。

つまり、星3のセラーレビューも削除申請ができる可能性があるため、見逃さず処理することが重要です。

削除申請の具体的な手順と実例

セラーレビューは、条件を満たす場合に削除申請が可能です。

削除申請が通る典型例

セラーレビューは削除できることがあるので、下記の場合はすぐさま削除申請をしましょう。

レビューが入ってから3ヶ月間が経過すると削除できなくなるので注意が必要です。

  • FBA利用時の配送トラブル
    「届くのが遅かった」というレビュー → FBA発送であればAmazon責任なので削除可能。
  • セラーレビューに商品レビューが書かれているケース
    「この商品は安っぽい」といった商品そのものの感想がセラーレビューに書かれている → 削除可能。
  • 不適切な表現や規約違反
    誹謗中傷や外部リンク、個人情報などが含まれている場合 → 削除可能。

削除できないレビューのケース

商品レビューは基本的に削除できません。

  • 「思っていたより小さかった」
  • 「値段に見合わない品質だった」

    これは商品レビューであり、主観的意見のため削除は不可です。。

削除依頼の方法

セラー評価の削除は次の手順で依頼します。

  • セラーセントラルの「パフォーマンス」→「評価管理」から申請。
  • 削除が認められると、そのレビューは自動的に非表示になります。

当社の経験でも、配送トラブル(Amazonの責任)を理由にした★1レビューを削除依頼した瞬間に消えて「肯定的100%」を維持できたケースが何度もありました。

低評価を“改善のヒント”に変える

削除できないレビューに関しては、放置するのではなく 「商品改善の材料」 として活用することが重要です。

商品ページの情報不足による低評価は即座に改善

低評価の中で繰り返し出てくる指摘は、商品ページに問題があるサインです。

  • 「思ったより小さい」 → サイズを明記し、画像で比較を追加
  • 「色味が写真と違った」 → 自然光での撮影や動画を追加

情報を正しく伝えることで「期待と実物のギャップ」を減らし、低評価を予防できます。

品質・検品体制の強化 改善できるものはすぐに対応する

「壊れて届いた」「初期不良だった」というレビューが続く場合、検品や梱包の強化が必須。

メーカー、販売者としては「不良率を1%以下に抑える」ことがブランド価値の守りにつながります。

顧客体験の改善

購入者は商品そのものだけでなく「体験全体」を評価します。

商品が届いて、開封したときの印象が評価に反映されることも少なくありません。

ちょっとした工夫(例:同梱物での感謝の一言、分かりやすい使用説明)だけでも、レビューの満足度を大きく左右します。

まとめ 低評価レビューは恐れるものではなく“資産”として活用

  • 低評価レビューは完全には避けられない
  • 削除できるもの(特にFBA関連・セラー評価の星3以下)は必ず処理する
  • 削除できないものは改善のヒントとして活かす
  • 細かい評価管理を徹底すればセラー評価において「100%が肯定的」を維持することも可能

Amazonでは購入者の多くが商品レビューを重視しますが、一部にはセラー評価を確認する人もいます。

その少数の目を意識して丁寧に対応することが、ブランドへの信頼感を積み上げる大切な要素です。

低評価レビューは“リスク”ではなく“ブランドを強くするチャンス”。

正しい対応と改善を繰り返すことで、長期的には売上も信頼も大きく伸ばすことができます。