Amazon販売で最初に悩む 商品ページの作り方
こんにちは、株式会社ケイズコーズ「ECコラム」運営チームです。
Amazonで販売を始めると、まず最初に悩むのが「商品ページの作り方」です。
色やサイズを同じページにまとめるべきか、それとも別々の商品ページを作るべきか。
実はこの違いを理解していないと、売れる商品も売れにくくなってしまうのです。
ここで登場するのが「バリエーション」と「横展開」という二つの考え方。
例えばスマホケースを販売する場合、赤や黒、青などの色違いを一つのページにまとめるのが「バリエーション」。
一方、同じスマホケース市場に「手帳型ケース」や「耐衝撃ケース」などを別の商品カタログとして展開するのが「横展開」です。
ちなみに、この資料における「横展開」という言葉は、一般的なビジネス用語とは少し異なる解釈で使っています。ここでは、成功した商品を軸に「同じ市場(キーワード)で異なる商品を展開」し、売上と市場の占有率を高める戦略を指します。
この記事では、Amazon販売における「バリエーション」と「横展開」の違いを初心者にもわかりやすく解説し、それぞれのメリットとデメリット、さらに実践での使い分け方を紹介します。
バリエーションとは?Amazon販売の基本戦略
バリエーションとは、同じ商品ページに「色・サイズ・数量違い」などをまとめる方法です。ユーザーは1つのページで選択できるため、買い物がスムーズになります。
バリエーションのメリット
- レビューが統合され「売れている感」を演出できる
- 色やサイズが揃うことで成約率アップ
- 人気カラーが売り切れても他カラーに誘導できる
- SEO的に有利になる場合がある
バリエーションのデメリット
- 検索結果に1枠しか表示されず露出が減る可能性
- 多すぎるバリエーションは逆効果(ユーザーが迷う)
- 在庫管理が複雑になる
バリエーションの具体例
- スマホケース(赤・黒・青を1ページで展開)
- 保存容器(500ml・1L・2Lを同一ページで展開)
- バッグ(S・M・Lサイズをまとめて販売)
横展開とは?Amazonの市場占有率をあげるための戦略
横展開とは、同じ市場(検索キーワード)に複数の商品を別ページで投入する戦略です。
横展開のメリット
- 市場の特性を知っているので新規リサーチが不要で効率的
- 検索結果での自社商品の占有率を上げられる
- 同じ市場の別の需要層を取りこぼさずに拾える
横展開のデメリット
- 自社商品の食い合いが起きる可能性
- ブランドの統一感を失う恐れがある
横展開の具体例
- スマホケース市場で手帳型、耐衝撃型、シンプル型などを展開
- パソコンバッグ市場で男性用、女性用、小学生用などを展開
- 密閉容器市場でガラス製、プラスチック製、真空対応などを展開
バリエーションと横展開の違いと使い分け方
バリエーションが向いているケース
- 色・サイズ違いの同種類の商品をまとめたいとき
- 同じ商品の数量違いで差別化したいとき
- ページをまとめた方が「選びやすさ」が増すとき
横展開が向いているケース
- 同じ市場で異なる需要を狙いたいとき
- 同じ市場でターゲット層が違う商品を扱うとき
- バリエーションにまとめると混乱を招くとき
バリエーションと横展開を組み合わせる方法
- まずは人気のある色やサイズでバリエーションを構築し、1ページを強くする
- その後、関連商品を横展開して市場シェアを拡大する
例:
- ステップ1:スマホケース(赤・黒・青のバリエーション)
- ステップ2:スマホケースの中でも手帳型、耐衝撃型、シンプル型を横展開し、スマホケース市場の自社商品の占有率を上げる
Amazon初心者が取るべき最初の一歩
Amazon販売で売上を伸ばすためには、「バリエーション」と「横展開」を理解し、状況に応じて使い分けることが欠かせません。
- バリエーションは「選びやすさ」を提供し「一つの商品ページを強化」する戦略
- 横展開は「市場シェア」を広げ、複数の商品で市場の占有率をあげる戦略
初心者はまず「バリエーション」で経験を積み、慣れてきたら「横展開」で市場の占有率を高める。この流れが最小限のリスクで売上を拡大する王道パターンです。
バリエーションと横展開はリサーチなどの手間を省き、効率的に売上拡大をすることができる戦略です。
ユーザーが買いやすい商品ページを展開し、お客様に選ばれるショップを育てていきましょう。